海外FXの通貨ペア(メジャー通貨・クロス通貨・エキゾチック通貨)の違いを解説

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海外FXの取引と言えば、FXの通貨ペア取引が一般です。ほとんどの海外FX業者ではFX通貨ペアでの取引が行えますので、FXを知る人であれば知らない人はいないでしょう。他にも仮想通貨や株式、コモディティ(商品)、株式指数、貴金属、エネルギーなども取引を行えますが、最もメジャーなのがFXの通貨ペアです。

そんな海外FXの通貨ペア、どんなものか見ているといろいろな種類があることがわかります。ここでは、海外FXの通貨ペアについてその種類を詳しく見ていきながら、おすすめの通貨ペアについても知っておきましょう。

海外FXの通貨ペアとは?

通貨ペアは絞る

海外FXにおける通貨ペアとは、外国為替市場で取引される二つの異なる国の通貨の組み合わせを指します。この通貨ペアを通じて、一方の通貨を売るのと同時にもう一方の通貨を買うことができます。通貨ペアは「ベース通貨/カウンター通貨」の形式で表され、ベース通貨が1単位のときにカウンター通貨でどれだけの価値があるかを示します。

たとえば、EUR/USDの通貨ペアの場合、ユーロがベース通貨となり、米ドルはカウンター通貨になります。この場合、EUR/USDの為替レートが1.2000だとすると、1ユーロが1.2000米ドルと交換できることを意味します。

海外FXの通貨ペアの種類

海外FXの通貨ペアは、一般的に次の3つのカテゴリに分けられます。

海外FXの通貨ペア

・メジャー通貨ペア
・クロス通貨ペア
・エキゾチック通貨ペア

基本的にこれらのカテゴリに属している通貨ペアはほとんどの海外FX業者で共通していますが、多少当該カテゴリに入る入らないがあるケースもあります。

メジャー通貨ペア

メジャー通貨ペアとは、世界の外国為替市場で最も取引量が多い通貨ペアのことを指します。これらの通貨ペアは、世界の主要経済国の通貨から成り立っており、流動性が高いことが最大の特徴となります。流動性が高いといつでも大量の取引が行えるため、これによりスプレッドが狭くなり、取引コストは比較的低く抑えられます。

メジャー通貨ペアの例としてEUR/USD、USD/JPY、GBP/USD、USD/CHF、USD/CAD、AUD/USD、NZD/USDといったものがあります。メジャー通貨ペアに関連する経済指標やニュースは豊富にあるため、トレーダーはこれらの情報を基に戦略を立てやすくなります。

マイナー通貨ペア(クロス通貨ペア)

マイナー通貨ペア(クロス通貨ペア)とは、米ドルを含まない通貨ペアのことを意味します。たとえばEUR/JPY、GBP/JPYなどがあります。

マイナー通貨ペアの特徴として、マイナー通貨ペアはメジャー通貨ペアに比べて流動性が低い傾向にあります。これは取引量が全体的に少ないためで、結果スプレッドが広がり、取引コストが高くなることがあります。ただ、マイナー通貨ペアは取引する通貨の組み合わせが多岐にわたり、多様な取引機会を提供します。これにより、ポートフォリオの多様化や特定の市場動向に基づいた戦略を立てることが可能です。

また流動性が低いことから、価格変動が大きくなる(ボラティリティが高い)ことがあります。たとえば経済指標の発表時や政治的イベントなどのニュースにより価格が急激に動くことがあるため、機会とリスクの両方が高まる傾向にあります。

なお、マイナー通貨ペアは、それぞれの通貨を発行している各国経済や政治状況による影響を受けやすいです。そのため、特定の地域の経済指標や中央銀行の政策変更、政治的安定性などに注意を払う必要があります。

エキゾチック通貨ペア

エキゾチック通貨ペアは、主要国の通貨と新興国または小規模な経済国の通貨とのペアを指します。エキゾチック通貨ペアは、メジャー通貨ペアやマイナー通貨ペアに比べて取引量が少なく流動性が低いことが特徴です。そのためエキゾチック通貨ペアの取引は、ハイリスク・ハイリターンの可能性を秘めています。

エキゾチック通貨ペアの主な特徴としては、流動性が低いことからスプレッドが広くなる傾向にあり、取引コストが高くなりがちです。なお、新興国の通貨はその国の経済状況や政治的な変動に敏感に反応します。そのため、各国の政策変更や経済指標の発表がエキゾチック通貨ペアの価格に大きな影響を与えることがあります。そもそもエキゾチック通貨ペアはメジャー通貨ペアやマイナー通貨ペアに比べて、エキゾチック通貨ペアに関する情報は少ないため、より多くの調査や分析が必要となるなどデメリットも抱えています。

代表的なエキゾチック通貨ペアには、USD/TRY、USD/ZAR、USD/SGDなどがあります。これらの通貨ペアを取引する際には、高いリスクを管理するための戦略が必要です。

BigoBossの通貨ペア

BigoBossの通貨ペア

BigBossの通貨ペアはそれほど多くなく42種類となっています。これは他の海外FXと比べてみてもかなり少なめとなっています。

FX通貨ペア

AUD/JPY(豪ドル円)、AUD/USD(豪ドル米ドル)、CAD/JPY(加ドル円)、CHF/JPY(フラン円)、EUR/AUD(ユーロ豪ドル)、EUR/GBP(ユーロポンド)、EUR/JPY(ユーロ円)、EUR/USD(ユーロ米ドル)、GBP/AUD(ポンド豪ドル)、GBP/JPY(ポンド円)、GBP/USD(ポンド米ドル)、NZD/JPY(NZドル円)、NZD/USD(NZドル米ドル)、USD/CAD(米ドル加ドル)、USD/CHF(米ドルフラン)、USD/CNH(米ドル人民元)、USD/JPY(米ドル円)、AUD/CAD(豪ドル加ドル)、AUD/CHF(豪ドルフラン)、AUD/NZD(豪ドルNZドル)、CAD/CHF(加ドルフラン)、EUR/CAD(ユーロ加ドル)、EUR/CHF(ユーロフラン)、EUR/NZD(ユーロNZドル)、GBP/CAD(ポンド加ドル)、GBP/CHF(ポンドフラン)、GBP/NZD(ポンドNZドル)、NZD/CAD(NZドル加ドル)、CNH/JPY(人民元円)、HKD/JPY(香港ドル)、MXN/JPY(メキシコペソ円)、NOK/JPY(ノルウェークローネ円)、SGD/JPY(シンガポールドル円)、TRY/JPY(トルコリラ円)、USD/HKD(米ドル香港ドル)、USD/MXN(米ドルメキシコペソ)、USD/NOK(米ドルノルウェークローネ)、USD/SEK(米ドルスウェーデンクローネ)、USD/SGD(米ドルシンガポールドル)、USD/TRY(米ドルトルコリラ)、USD/ZAR(米ドル南アフリカランド)、ZAR/JPY(南アフリカランド円)

海外FX初心者におすすめの通貨ペアとは?

おすすめの通貨ペア

海外FX初心者は、おそらく最初に選ぶ取引銘柄に悩むことでしょう。数ある取引銘柄の中から資金を投入し取引を行うためには、行き当たりばったりではなくきちんと戦略や戦術を持って進める必要があります。

まず、おすすめとなるのはやはり「USD/JPY(米ドル円)」の通貨ペアでしょう。多くの人になじみのある米ドル円の組み合わせなら出回っている情報も多いですし、値動きも穏やかなので、大きな値崩れを起こすようなことはないです。

次のおすすめは、「EUR/USD(ユーロドル)」です。この通貨ペアは世界で最も取引量が多いため、値動きが安定します。ただ、逆に考えるとあまり値動きしないので大きな利益になるかというと難しく、細かな利益を取っていくスキャルピングトレードなどが向いています。このユーロドルが活性化するのは、日本時間の夕方から夜にかけてです。ヨーロッパ市場からアメリカの市場が動き始めると値動きが加速していきます。日本とは反対の時間に動いていくといった特徴があります。

逆におすすめしないのがエキゾチック通貨ペアに絡んだものです。BigBossの場合、エキゾチック通貨ペアとして、スウェーデンクローネ、ノルウェークローネ、メキシコペソ、トルコリラ、南アフリカランド、中国人民元、香港ドル、シンガポールドルがあります。これらの通貨でトレードはある程度経験を積んだのち、まずは少額トレードから試していくようにしましょう。